1. メールからインターネットへ

自宅のコンピュータをネットにつなげたのは1998年。その頃はメールしかしていなかった。回線も遅かったが、マイPCでは、Yahoo!のトップページを5分経っても表示できないほどメモリが少なく、ネット検索などは使えない状態であった。当時、プログラマの友人が何人もいて、ITに暗い私を啓蒙してくれていたが、そこまで使いたいと思うほど、便利そうに見えなかったというのも事実だ。なにしろPCは分かることより分からないことのほうが多い。分からないことを(気軽に)聞ける相手もいない…。

そんな私が、ネットにはまったのは、HPを作ろうと思い立った時から。それまでは、ネットを利用するといっても、企業情報を調べるとか、ニュース読んだり、ネットショッピングのページをみたりするのが主。身近なところでは、図書館の本の検索や、地図検索、駅名乗り換え検索、映画館の上映予定を調べる程度。便利だと思っていたが、企業や法人のページしか使っていなかった。

それが、HPを作ろうと思った時から、ネットがぐっと身近になる。ネット上の個人のHPを閲覧利用することが増えたのだ。HP作成支援ページ。HTMLの解説、CGI配布、画像素材配布、すべての必要な知識がHPページ上で学べるくらい(しかも「わんさか」ある) 個人のHPにその詳細が丁寧に説明されている。質問掲示板などがあるサイトもある。感動。

そして、個人のHPをサーフィンしていくうちに、個人のこだわりや経験など、本当におもしろいページがたくさんあることを発見した。はっきり言ってカッコよくないページも、読んでみると、非常に面白かったり、ホムペは個性と内容だと言うことに気が付いていく。こうなると自分も何か作りたい。何を載せるかを考える前に、ホームページ関連の本を買いに本屋に走った。3冊役に立ちそうな本を買った。その中で実際に役に立った本は1冊だけだ。いわゆるHTMLのタグ辞典。それ以外に必要だったものは、自分の想像力だけだ。足りない知識はすべてnet上の親切な、先輩HPから教えていただいた。net文化を支えているものは、BBの普及や、PCの高速化と低価格化という、環境の恩恵も大きいが、ITに明るい先輩USERの中の親切な方たちの情熱に帰依するところが大きい。