なぜこれ程までに魅了されるのか

野口みずきの女子マラソン金メダル、室伏広治ハンマー投げ銀メダルが、新たに加わり、日本選手団メダルラッシュとメディアが湧き上がっている。すごい快挙だ。 柔道、水泳、体操など、日本が過去に頂点に立ったことのある競技も復活したが、ハンマー投げ、女子800m自由形競泳の金メダル、自転車チームTTの銀メダルなど、新しい種目での日本人選手の活躍も目立ち、圧倒される思いだ。

幼い頃はスポーツに興味がなく、あまりメダルの尊さやオリンピックの魅力も分からなかったが、最近は本当にスポーツを見て勇気を貰うというか、夢を貰う気がする。 自分はあんなに体を痛めつけながら踏ん張ったことはないし、生涯無縁であろうが、胸が震えるような思いさえするのは何故だろう。 私のランニングは健康ランに過ぎず、苦しい練習はしない。 大会参加は好きだが、タイムにもこだわらない。 競争からは無縁である。 自分的には 全ての練習が既に苦しいので(爆笑) 人と競い合おうなんて思えない。レベルが違うんですよね。

驚くことは、選手は恐ろしいほどに勝負にこだわる。メダルをとっても色にこだわる。素人からすると、オリンピックの舞台で、互角にライバルと闘えたら、それで満足ではないか!と思うのだが、トップアスリートの目線は常に頂点にあるらしい。 どんな高いレベルにいる選手でも、より強くより速くより良い記録を更新しようと、ものすごい努力をしている。 想像を絶する程の練習。 しかしその信じられない量の練習をこなしているからこそ、本番の舞台で、駆け引きに負けない、諦めない、勇気が湧くのだとつくづく思えた。 以前に読んだビジネス書に、「成長したいと思ったら、『自分には絶対にできない』 と思っていることを やり遂げてみせることが必要だ」 と書かれていた。 野口は男子マラソン選手もなかなかこなせない月間1300km の走りこみをこなして、アテネに挑んだ。 その実績は自信となり、勇気と実践力を与えた。 どの世界でも成功の秘訣は同じなのかもしれない。