横山秀夫の本

今、横山秀夫の「看守眼」を読んでいる。やっと図書館から廻ってきた。 これも短編集。普通、同じ作家の短編は2,3冊読むと、新鮮味に欠けて、面白く感じないことが多いが、横山に限ってはそんなことがない。新作が出ると気になる お気に入りの作家だ。 いつも思うことだが、この人、本のタイトルつけるの上手いなぁ。

看守眼 看守眼  新潮社 2004/01 ★★★★☆
刑事に憧れて警察に入った近藤。刑事にはなれず、刑務所の看守を二十九年 勤めあげた。 退職を前に、未解決の殺人事件の容疑者を近藤は単独で追い始める。何が彼をそうさせるのか。(『看守眼』より)

第三の時効 第三の時効  集英社 2003/02 ★★★★★
短編集。これは面白かった。捜査の展開や解決もお見事だが、刑事の人間関係をよく書いていて心理小説的な感じも。個々の話は独立しているが、同じ課の人間がダブって登場しているので、1冊の本として まとまった感じがする。

真相 真相  双葉社 2003/05 ★★★★★
これもミステリ短編集。5つの別々の話。どの話も現実にあるような話。 人間の弱さや裏側の心理を巧みに描いている。フィクションとは思えないリアルさを随所に感じて感服した。

今、気付いたことですが、全部違う出版社のクセに、表紙の感じがリアリティの感じられる写真で統一感がありますね。 作者の思い入れかなぁ。表紙は本の顔、重大要素ですもんね。