手賀沼で会った人たち

手賀沼 参加賞シャツ!

手賀沼の大会は締め切りが早い。 人気大会らしい。 初めて申し込んだのだが、姉を誘ってみる時間もなく 締め切りギリギリに申し込んだ。 これを戸田ハーフ前の長距離練習にしようと思って。 だから1人で行って1人で帰ってくる、さみし〜い1日のはずだった・・・


先日、夢舞いのボランティアで会った T さん。
手賀沼に出ると仰っていたので、「次は手賀沼で会いましょう」 と言って別れた。 果たして 会えるのだろうか。 大会会場で知人を探すことは至難の業だ。 会えなくても仕方ない。 会場に着いて受付を終えた。 雨で公園内は芝生も広場も、ぐっちゃぐちゃの泥んこ状態。 人も多くなってきた。 歩き回るのが面倒なので、本部前のテント下で準備を始める。 T さんにメールを打っておいた。 15分くらいしたら、笑顔の T さんがやってきた。 長身で格好いいランナーの T さん。 スポーツ万能っていう感じ。 スタートまで1時間くらいの時間を、SHOPを冷やかしたり、雑談などをして楽しくリラックスして過ごした。 開会式が始まり…、そうだ、HP用の写真撮らなくっちゃ…と、お互いにカメラを出したり。(笑) 大会で知っている人にちょっとでも会えると言うのは、嬉しいものです。


寒くて震えながら初ハーフのスタートを待った女性ランナー。
30歳くらいだと思う。女性らしくて可愛いらしい人。 週末走り始めて、5年目という彼女、今日は初ハーフだという。 初ハーフ同士、話が盛り上がる。 私から見ると、小柄で、無駄な脂肪などは全く見当たらないスレンダーな身体。相当鍛えてる?って印象。 相当走っているが、日頃 日に焼けるのを気にしてジムで走っているという。 路上レースはジムより厳しいと誰かに言われたらしく、とっても謙虚な目標を話していらっしゃいました。 でも やる気満々、元気いっぱい。 この夏に富士山山頂火口まで登ったという頑張り屋さん。(富士山に登った時に、富士山に登れたんだからハーフを走れるかも、って思ったそうです) で、もちろん話は、手賀沼ハーフの後は?という話に。 谷川真理に一緒に出ましょう! まだ申し込めますよ。 と誘っておいたんだけど。 今度は板橋まで来てくれるかな〜。彼女。とってもステキな女性でした。


手賀沼8年目の年配ランナー。
歳を知らないので、おじいさんと言ったら申し訳ないのですが、許してください。 手賀沼 最大の難所の坂道を一緒に登った方です。 10kmまで練習ペースで順調に走った私だけど、実は、8kmから9kmあたりがとっても苦しかった。 10km地点を過ぎたら、関門が気になり始める。 (かなり緩い関門だが、12キロ地点くらいではなかったか) 走っていたら、「この先の信号の右手に収容車がありますから、ケガをなさっている方はどうぞーぉ・・・」 と係の人が叫んでいる。 なんだってえ〜! 収容車だって〜! そこが関門だった。 「11.8km地点 関門 …1時間50分」 貼ってあった。 私は、1時間30分前後に通過。 その直後に、登り坂が見えてきた。 冗談でしょ、って感じ。(知っていたけどサ) 思わず、「あー、ここから登りだったけー? もうだめだーっ」 って大きな声で独り言。 答える人はいない・・・と思ったら、斜め横にいた おじいさんランナーが 「坂はここだけですから。 登って下って、またちょっと登るんですがね。 300mくらいかなぁ。」 答えてくださった。 平坦な手賀沼コースの最大の難所だ。 手賀沼は8回目というその方と、少しだけ話しながら一緒に走って登る。 時間の話をしたら、制限時間はないようなもので、関門を通過した選手は ゴールで待っててくれるから 急がなくても大丈夫だよ、と教えてくださった。 しかし、この坂道、走って登っているのは 私とおじいさんだけ。 周囲の若い男性陣は皆んな歩いている。 関門すぎたから? そんな情けな〜いのが、最後尾軍団。
誰よりも体力がない私、坂道は普通に登っていくと直ぐに心拍数が上がり、呼吸さえ困難になる。 しかもレース後半の上りはこたえるものだ。 が、緩い坂道なら ゆっくりと登っていける方法を高尾山の前に研究していた。 「登り坂的省エネ走方」 歩幅を小さくして、足の蹴りを殆んど使わずに ただ足を前に置いていく。 身体はやや前傾にして、小さくした脚の動きと比例して ブレを最小限に抑える。 身体の力を全く使わないで動き続けるイメージだ。ピッチだけ少し速めに意識する。 これはかなりの省エネ走りなので、ゆっくりだが登ってゆける。 おじいさんは元気なので ちょっと先を走っている。 大したものだ。 それに比べて若い男ドモは…! ここから、3kmくらい、おじいさんランナーの背中を20m先に見ながら追うようにトロトロ走る。 元気を貰ったおかげで、精神的には楽。 身体はきついけど。 そして、今から思い出すと、ここらへんが、いちばん苦しかったのだが、いちばん楽しかったような気もする。 ありがとう、おじいさんランナー、元気をくださって!


ゴール後、参加賞 Tシャツを引き換えてくれた係りの方
私のようにかなり最後にゴールした時も、ゴール付近は人でいっぱいだった。 参加者が多い大会、まだ、続々と帰ってくる。 ゴール後の給水で水をもらう。 左側に参加賞のTシャツをチップと取りかえてくれる場所がある。T シャツにバナナを一緒に配ってくれている。 「お疲れさま! バナナいっぱいあげるね。」 わたしが貰ったT シャツの上にはバナナがなんと3本! 2本貰っている人はいるが、3本持っているのは私くらいだ。 わたしの顔が 「お腹すいたよ〜」 っていう表情だったのかな。 ほんとに、腹ペコだったから。 給水所に食べるものがなかったのが寂しかった。 給水所には、お水とENERGEN が用意されていて、エネルギー補給もしていたんだけどね。 ハーフはとにかく めちゃめちゃお腹がすいた。 みんなは大丈夫なのだろうか? このくらいは食べずに走れるのかな? いろんなことを考えた。 お腹が空きすぎていたので、バナナを3本くれたお兄さんのことを書いておきたかった。 だってだって、すごーく嬉しかったんだもん!(マジ)


駅まで一緒に歩いて帰った、地元手賀沼のママさんランナー
レース後、リュックを背負ったら、重く感じた。 こんなに重かったっけ。 会場では、抽選会などまだ続いているが、わたしは 引き上げることにした。 会場の写真を撮ろうか、とも思ったが、カメラをリュックから取り出す元気すら出てこない。 帰ろう。 駅までの道は、人に付いていけば分かる気がした。 河川敷から一般道へ。 気がつくと隣の人に話しかけていた。 小柄な女性。アスリートって感じ。歳は40歳くらいだろうか。 「いやー。今日は疲れました。 もう荷物が重たく感じてダメです。(笑)」 なんて。 お互い1人で来ている(誰かを待っているわけではない)と確認しあって、ハーフ攻略談義になる。 やっぱり後半の10kmの話に。 ハーフを1時間50分(驚)で走ったというこの女性、ランニング・チームにも入っているわけでもなく、一人で来ているという。 地元の方らしい。 お嬢さんが陸上をやっていて、その影響で?レースに最近出ているそうだ。 「前半は5分/km で走っていたんですが、後半は6分台に落ちちゃいましたね。 もう少し持ちこたえられると思ったんですが。」 またまた スゴイ人に会ってしまったな、という感じ。恐れ入りました。 次のレースの話をお互いにする。 私はまたハーフを走るんですよ、と戸田の話を。 彼女は筑波のフルに出られるそうだ。 なんと、フルは走ったことがなく、フルマラソンに初チャレンジされるとのこと。 お互いにエールを交換し合って別れた。 身のこなしが軽やかな、千葉選手を思わせる感じの方だった。


北柏駅から柏駅まで1駅 隣に座った壮年ランナー
「今日は最悪の最低のレースだったよ!」 その方はおっしゃいました。 「かかとを怪我しちゃって、走っては医者に行き、走っては医者に行き、なんてやってたんだけどね。 今日は最低だ、2時間もかかっちゃったよ。」 とっても悔しそう。 でも、怪我しながらもたったの2時間でこの方はハーフを走られたのだ。 「怪我を完全に治されて、また来年ですね」 とは言ったものの、なんだか落ち込んだ雰囲気は元に戻らない。 よく聴いてみると、2時間ではなくて1時間50分でゴールしたとのこと。(今日は1時間50分という記録は良く耳にする) 「スゴイじゃないですか!」  この方は、なんと年齢別で3位の銅メダルを、手賀沼で受賞なさった事のあるスーパーランナーだったのでした。 (この撃沈ムードから推察すると、昨年か 一昨年あたりの近年に受賞されたのかな) 1駅は直ぐに終わり、電車を乗り換える為に下車。 階段を登ってゆく後姿に哀愁が・・・。



皆さん、スゴイ、すごすぎる。 わたしなんて、まだまだです。 来年の手賀沼には行かなきゃなぁ。 2時間30分以内のゴールをめざして!