原点

雨の中を、1時間ちょっと走った。 6キロ以上走ったのは久しぶり。
気持ち良かった。 雨も気持ちいいものだ。


雨に濡れて走って気持ちいいなんて書くと
「 M入ってんじゃないの〜」 と思う人がいそうなので
牽制しておこうか。


初め 「 雨だから走らない 」 と思っていたのが、「 走ってみようかな 」 に変わり、
「 えー? マジ? 嫌だよ嫌だよ 濡れるじゃん 」 という心の声を押しのけ、
表に出て、チョビチョビと足を前に出して行き、
「 やっぱり止めとけばよかったか〜 」 しつこく弱気で グウタラな自分を引きずりながら それでもだんだん気持ちよくなっていって、最後には、今日の雨は気持ちいいなあ。と感じるようになった…。


そんな平凡なある1日のランニングなんだけど、久しぶりに走ったから 新鮮な気がした。 これって2年くらい前に走り始めた時、特にロードに出て走り始めた時に感じていた感覚。 「 これが走ると言うことか!」 と思った新鮮な感動。 そういえば久しく感じなくなっていた。なんでだろう。 なんとなく 「 走らねば」 という義務感に迫られてランニングと付き合うようになっていたんだよなぁ、この頃。


走った自分を清々しく感じる。 走るたびに新しい自分に会える気がする。 George Sheehan の言葉を使うと、Self-Renewal。 なかなか日常生活の中で体感することのできないこの素晴らしい生きた感覚を、いちばん簡単に手に入れられる方法が、ランニングだと私は思う。 そう、小1時間のランニング。 このスッキリした気持ち。 ランニングの原点。 それを感じて楽しんだ。 …そんな雨の日曜の午後。