夜のピクニック

夜のピクニック by 恩田 陸 ★★★★★
ただ、歩くだけなのに どうしてこんなに特別なんだろう。 どうして?
高校生活最後の歩行祭。夜通し80キロの距離を歩く。 (高校生活の最後の思い出になるんじゃないか?)不安とちょっとした期待を抱えながら、各々 その日を迎える。 融は、後半走ってゴールを目指すか、部活の仲間たちと歩いてゴールするか迷っていた。膝の故障から間もないという不安がある。 貴子はこの歩行祭を親友の美和子と歩こうと決めていた。でも、その一方、まだ一言も話をしたことがない気になるクラスメイトと一言 話ができたら…と思っていた。

いいです、これ。 本当にいいです。 是非読んで欲しいです。 恩田 陸の名作のひとつになるのじゃないかな? (映画は見てません^^;) 読み始めたら、1日で読んじゃった。 自分が18歳の時ってこんなんだったけ?と思いながら。 なんだか懐かしくて甘酸っぱい思い。 そういえば、気の合う仲間もいたし、あまり好きでない子もいたなぁ、なんて思い出したり。 (笑) 一方 身体は疲れ果て、足も痛くなって もう一歩も歩けないと思ったり、疲労の上に睡魔が襲ってきて もう動けないと思ったり…。 そんな後に、なぜだか 復活して また歩けるようになる…。 そして、ただただ 歩き続ける。 仲間と一緒にゴールしたいという強い思いに引張られて…。 甘酸っぱくて〜心地よい 読後感。 誰にでもお薦めできる一冊です。
ランナーには特◎でお薦めですよん。ウルトラに通じるあっち側の世界感がとてもナチュラルに描かれております。(うふ) 読んでね〜。