RUN! RUN! RUN!

まだ「一瞬の風になれ」の第3巻待ちです。
RUN!RUN!RUN!RUN!RUN!RUN!    by 桂 望実 (2006/11) ★★★★☆

読む人によって、評価が分かれる本かもしれません。 青春小説というより、問題小説かなぁ。

ある大学の陸上部に入学した天才ランナー岡崎優。 その天才の秘密とは…。

肉体的にも、実践的にもずば抜けた能力を持つ 岡崎は、自信過剰で嫌なヤツ。 一匹狼の岡崎が、大学の部活で 自分の居場所を見つけることができるのか、目標に向かって突き進んでいくことができるのか?

読まされるのは 本の後半です。 部内でのいろいろなエピソード。 チームメイトの言葉。 岡崎の変化がさりげなく巧みに書かれている。 そして、彼が 向き合うことになる選択…。 最後まで読んで 考えさせられてしまいました。 隠れたテーマの、重さ。

走ることの意味ってなんだろう? どうして走るのか。
スポーツの頂点を目指す道、アスリートの夢は 迷いのない道であって欲しい。