ナルニア国ものがたり

お父さん(お母さん)と同じ本を読んで、感想を話しあう。それを踏まえて感想文を書いてくる。という夏休みの宿題があったそうです。(小学生6年生) なんだかいいですね♪
私は、本が好きだった割には、小学校高学年からは あまり読書はしなかった気がします。漫画やテレビの影響だと思います。 それで 読みわすれた児童書を 今になって読んでいます。 今年の夏休みに ナルニア国ものがたりを読んでみました。


ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉 (岩波少年文庫)ナルニア国ものがたり (全7巻)    by C.S. ルイス

正直、くやしい と思いました。 どうして自分が小学生、または中学生の時に、この本に出会わなかったのか残念でなりません。 これを読んでいたら、私はまっすぐにファンタジーの世界に入れたのですよ。 あの頃から。 そして、この本だけに限らず、シリーズ本を読んでいくという読書の奥深い楽しさに 早くに目覚めていたと思うのです。 きっと今までの約20年の間に、もっとたくさんの本を読んでいただろうにぃ! くやしい、くやしい。


カスピアン王子のつのぶえ―ナルニア国ものがたり〈2〉 (岩波少年文庫)初めて読むのに「懐かしかった」 んです。 ストーリーは全然知らないのに、ところどころに、どこかで遭遇したことのある場面、雰囲気があって、まったくのデジャブ状態でした。 ファンタジー・ファンには 多分そんな感じだと思います。 トルーキンの「指輪物語」に触発されて、ナルニア国物語を執筆した ルイス。 「指輪物語」が 大人向けのファンタジーであったのに対し、ルイスは 世界中の子供に 読みやすいファンタジーと冒険を プレセントしてくれた…それが、ナルニア国シリーズ なのではないでしょうか。 子供への愛情、ファンタジーへの愛情がたくさん詰まっているのを感じます。


朝びらき丸東の海へ―ナルニア国ものがたり〈3〉 (岩波少年文庫)正統派ファンタジーだし、登場する子供たちが物語の中で成長していく様子が、自然に描かれています。 大人(わたし)が読んでも感心してしまうのです。 自分の栄光や利益の為の冒険ではなくて、みんなが幸せになる為に闘う。 公平な政治をして平和で豊かな国を創る。 現代の大人がなかなか実際には教えられない大切なものを ナルニア国への冒険の中で体験することができます。 たくさんの子供たちに読んで欲しいなぁ。 身近な所では、うちの姪と甥っ子。 今度遊びに行ったら、こっそりこの本を置いてこようと思います。 ゲームばかりしているあいつら…読んでくれるかなぁ。


ナルニア国シリーズの挿絵も素敵です。 愛らしくて懐かしい。 この挿絵にも 私はデジャブ状態でした。(笑) 7巻の中のどの巻から読んでも入っていけます。一つ一つが物語として独立していますから。 でも 「ライオンと魔女」 は外さずに読んでね。 それから 「さいごの戦い」 はやっぱり最後がいいかな。
(小学校4・5年生以上)