ロック・ラモーラの優雅なたくらみ

ロック・ラモーラの優雅なたくらみロック・ラモーラの優雅なたくらみ by スコット・リンチ   ★★★★★

言うことなしに面白かったです。 ブラボー! 悪党紳士団を率いる 天才どろぼう少年 ロック・ラモーラ の物語。 盗む相手は金持ち貴族だけ。 警備団にシッポもつかまれないその手腕とは…。 街の噂と偶然がラモーラを危機に巻き込んでいく。 警備団の追跡。 街の裏組織に伸びる黒い手。 魔術。 翻弄されるラモーラ、うまく切り抜けられるのか…。 前に読んだ すてきな児童書 どろぼうの神さま っていう本も ヴェネチアが舞台だったけど、運河の古都と泥棒ってどうしてこう うまく噛み合うのでしょうか。

スコット・リンチのデビュー作にして出世作。 デビュー作にしては なかなかよく書けているなっていうか、読み応えありました。 (日本語訳は2段組で500ページ以上。 面白くなかったら許さんぞ!と思いつつ読み始めて、期待を裏切られませんでした) 第2作目の Red Seas Under Red Skies は海賊ものらしくて非常に気になります。 原作が出たばかりなので、翻訳版は出るの先だろうなぁ。