手賀沼ハーフ

「今日は 行くの止めよう。 DNS だ。」 朝の5時に思った。 (ろくに練習しないで レースを走るなんて意味ないよ、きっと。 間違いなく 辛いレースになるし。) 言い訳はしないけど、最近走ってないのです。 全く走る気になれなくって。 レースに出たくて出たくて申し込むのに、どうして自分は練習ができないんだろう。練習が嫌いなんだろう。 嫌な奴だな、と思う。(自分のこと) 自分が納得できない。ちぐはぐな自分がひとつにならない。 たぶん自分は嘘つきなのだろう。
6時になった。「やっぱり行ってみようか」 という気分になる。 とりあえず家を出よう。 天気は最高! 昨日の大雨が嘘のように、気分がいい。 ちょっと暑いかもしれないけど、最高の1日になりそう…な予感。 会場は 大勢のランナーに溢れていて、気分も盛り上がってくる。 気持ちよく走りたいなぁ! でも、自分には 苦しいレースが待っていた。


ハーフがこんなに辛いなんて! 練習不足なので、脚が動かないのは想定範囲内。 しかし、5キロで 既に息が苦しく、なんだか嫌な予感。 6キロ〜7キロの区間が、異常に長く感じた。 (この距離表示間違ってない?) でも時計を見ると タイム的にもそんなもんだった。 でも、胸が苦しい。 ありえない。 (これ、暑さのせい?) ペースを落とそう。 今日、完走できるのかなぁ?


今日 ゴールまで走れたのはPさんのおかげだと思う。 実は、2km 地点から、ずっと一緒にレースを走っていた。 Pさんは 初夏のチャリティーランでお目にかかった方。 偶然 見つけたので挨拶。 しばらく世間話しながら走って、結局 ゴールまで 私のゆっくりランにお付き合いいただいてしまった。 (すいません。でも、ありがとう。助かりました) 独りで走っていたら、きっと後半は歩いてしまったと思う。
後半の数キロは、フルマラソンの終盤ほどに感じる苦しさ。情けない。どうして 今日は楽しくないんだろう! レースは いつも楽しいのに。 ただ苦しい。 それでも、隣に知人がいることに救わた。 会話をしながら なんとか走り続けられた。 超ゆっくりで。 チョコチョコ、のろのろ、そんな走り。

18キロの標識を超え、やっと 安堵感がみなぎる。 そこからゴールまでの3キロは、少しだけ楽な気分で走れたかも。 重くて上がらない足に掛け声をかけて腕を振って、必死にゴールにたどり着いた。
(2時間44分)


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こんな、カッコ悪いレースを今日、自分は走りました。 振り返るのも、なんだか嫌で、完走記なんて書きたくない。 筆ものらないし、何を書いていいのかも分からない。 でも それでも書いておこう。 これが 今日の私でした。 これが今日のレースでした。 でも、やっぱり、棄権しないで レースに挑んで 良かったです。 歯を食いしばって ゴールしました。 2時間44分。 本当に カッコ悪い。 ハーフがこんなに苦しいなんて。
4週間後のフルは、死のロードかな。 恐いよー。