夜叉桜
夜叉桜 (光文社 2007/09) ★★★★☆
読了です。 「バッテリー」のあさのあつこがこんな本も書けるのかと感心した…。そんな書評をどこかで読んだのですが、全く同感。 器用なもんです。 上手にまとめているし、読みやすいし。 人物設定に味があるところが 実に憎いところ。
時代は江戸。岡っ引の伊佐治が 出くわす事件。 鋭敏ではあるが、冷淡で心の読めない同心。 過去のない商人、遠野屋。 殺しの周囲に引っ掛かる人間模様。男たちは心に虚を抱えている…。
このシリーズ、何作か続きそうですが、ゆっくりと書いて楽しませて欲しいですね。けっこう江戸もの好きなんです。楽しみが増えました。 私は、新次郎が人間的にブレイク?する所まで読みたいっス。それは ないか。(笑)
↓ 念のため、「弥勒の月」がシリーズ第一作目。どちらから読んでも大丈夫ですけどね。
弥勒の月 (光文社 2006/02) ★★★★☆