ランニング講座 で得たもの 〜LSDの大切さ〜

前にも書きましたが、8/29に初級・中級者向けの ランニング講座を受講しました。 講師はランナーズ誌、または「あっとランナー」でおなじみの鈴木先生。 この講座は講義でお話だけなのですが、自分的にはとても有意義でありました。 前半は初級向け・後半は中級向け、両方聴いても受講料は同じということで、中級者の講義まで聞いてきましたが、お話の焦点は同じで、自分のレベルにあった練習とは何かという話と、フルマラソンを完走したい(か、タイムを縮めたい)という目標を前にどんなトレーニングをするのが望ましいのか、という話でした。
大体の内容は、鈴木先生主催のサイト(あっとランナー)のトレーニングガイドにあるものと同じです。 もちろん、そのサイトの情報は何度も読んでいましたから、真新しい話題はなかったわけですが、小さな発見はいくつもありました。
先生はレベルの違うランナーの集まりに話してくださるわけですから、基礎的な話からで、半分以上知っている話だったわけです。 それで、わたしの正直な感想? を書きましょう。 そんなにLSDって大切な(効果的な)トレーニングだったのか! という印象でした。 特に、私のようにまだ走力もなく、2時間走ができないレベルの初心者は、インターバルやスピード練習なんて高度な練習をやってもそんなに効果が期待できない。 長く走ることができなければ まずマラソンなんて考えられないわけですから。 どんなにゆっくりでもいいから、週に1回は2時間くらいのLSDをする。それを毎週続ける。 それには頑張らないでゆっくり走る。 長く走ることによって筋持久力を少しずつつけてゆく・・・。
もっと深い話もあるのですが書ききれません。 興味深いことには、ゆっくり走るとフォームのごまかしが効かないので、疲れると感じると思うが、より良いフォームに矯正する(左右のバランス感がよくなる等)絶好の練習でもあるという話です。 長距離走る上で重要なフォームはLSDで養う、というのです。 そしてこれはトップレベルのプロ・ランナーもしているトレーニングだと。 どのくらいゆっくり走るかというと、体感で、「これ以上ゆっくりは走れない」 くらい。 人にもよるけれど、鈴木先生のLSDは、7分/km くらい、というお話も。
この講座で、自分のレベルを再認識でき、目標も下方修正したほうが良いことも分かりました。 そして、何よりもの収穫は、練習方法などへの迷いがなくなったことです。 ランナーズにはかなり高度な練習方法が紹介されていたりして、こういう練習をしないとダメなのか、と思い込んだり、自分はダメだと感じたり、そんなこともありました。 走り出す前からストレスを感じてしまうというか、情報の洪水にすっかり溺れてしまっていたようです。
講義に出席して、その渦の中から、救われたような気がします。 今は基礎練習(LSD)だけでいいよ。 このレベルであれもこれもは、まだ無理だ。 やってもそんなに効果は期待できないと思う。 だから他に何もするなというのではなくて、あくまでも今の目標はゆっくり長く走れるようになること、そう思ってください。 そういうことでした。 考えてみれば、当たり前のことです。 でもスッキリしました。 心に迷いがなくなりました。 そういう意味で、こういう講座は他の方にもお薦めしたいと思います。 レベルも高く、練習熱心な方や、勉強熱心な方ほど、迷ってしまうこともあるかもしれません。 きっと発見がありますよ。 自分の位置が見えてくるかもしれません。