暑くて蒸し蒸し

北海道マラソンを目指している、Kさん、B氏が 皇居に練習に来ているというので、遅れたけれど行ってみた。 時間は4時過ぎ。 夕方には雨の予報がでていた真夏日、ハンパじゃない蒸した暑さの中の強制・強行練習---だ。 


ほぼ練習も終わりに近いお二人を皇居でみつけ、Kさんの後ろについて、私もラスト1周にお付き合いした。 この厳しい暑さの中、既に2時間近く走っている彼女の顔は疲れているモード。 しかし、足の運びはしっかりしていて、ブレは無いように見える。 苦しそうだが淡々と走る。 無駄のない無理のないフォーム。 ペースは彼女にしてはゆっくりめだろうか。 その後を付いて走るのだが、5分走ったら、もう身体はじっとり。 顔から汗も吹き出すし、汗が目に入る。 今日は 快適度ゼロのランニングだ。 15分くらい? あたりから、私はもう苦しい。(まだ3キロ走ってないのにィ〜) 荒くなってきた自分の呼吸に意識がいき、しばしマジモードになる。


しかし、こんな暑い日の日中(暑い時間)に 皇居にはランナーがけっこう来ているもんだ。 (頭 おかしいんじゃないの?) もっと涼しくて楽しくて、幸せなことが世の中にはたくさんあると思う。(ぜったい!) 今は夏休みだよ。 しかも、お盆休みだよ!


そんなことを考えながら、半蔵門の下り。 景色も見渡せて いつもは気分がいいのだが、今日は、蒸し蒸しでジトジトで、あまり気分が晴れない。 下りでもラクな感じがしない。 こんな日もある。 風も殆んどないしね。 前を黙々と走る彼女と、控えめに引張る ラン仲間T氏の寡黙な後ろ姿に、静かな情熱を感じていた。 なんというか すごいエネルギーを感じた。 私は知らない未知の世界を このお二人は走っている。 すごく真剣に。 乱してはいけない聖なる空気が伝わってきた。


3日前から体調がわるく(案の定 腰にきた)、それを言い訳に グータラしていた自分のゆるみに緩んだ身体と気持ちが、引き締まる思いがした。 そういえば、 I さんも HPに、ランニングを 「 走る禅 」 と考えている、と書いていらした。 走ることで、気持ちが浄化されるような経験を 私もしている。 その為に走っているようなものだ。 今日は知人の走る姿を見て、別次元の聖なる精神を感じた。 チャレンジする精神は美しい、とかそんなコピーライターが書くようなありふれた言葉では表現できない、胸にぐっとくる 確かな確かな真摯な情熱。 大丈夫だよ。 北海道マラソン 貴女の中の、いちばん頼りになる貴女がきっときっと引張ってくれるはず。 


蒸し蒸しの皇居、1周でグロッキーした情けない私。 つくばはちゃんと走るぞ。 今年の秋は 去年とは少し違う自分で 迎えたい。