東京国際女子

野口みずきの力強い走りが、最後まで衰えることがなかった。
圧倒的な強さが印象的だった、野口の走り。
そのパワーは 終盤に 魅せるように発揮された。 すごい。
やりたくても できることではない。
ものすごい意思と決意をその走りに感じた。
野口、本当におめでとう。



スタート直前。
「暑い…」 国立競技場に着いた時にそう思った。 初めて東京国際女子マラソンの応援に来てみた。 今まではテレビ観戦 only で「応援に現場へ行く」という発想すら持たなかった。 昨日まで何日か寒い日が続いていたが、今日は一転して 温かい。 思ったより気温が上がりそうだから、記録は出ないのではないだろうか? そう心配になる。
競技場周辺で 淡々と UP をしているランナーを何人も見かけた。 出場選手だ!(うわっ) 競技場内は、応援の人が段々と集まってきていた。 なくなんとなく張り詰めた空気を感じる。 自分が走るわけでもないのに、なんだか緊張。なんで?


整然とスタート
せっかくなのでスタートをみてから移動することにした。 国際レースのスタートは、なんだかとても普通に淡々と行なわれた。 選手は競技場を2周してから場外へ。 あーカッコイイなぁ。と思いながら見送る。 それから、私はJRで移動。 沿道の応援に向かう。 向かったのは、22キロ地点付近。 折り返しを過ぎて後半に入った選手を応援しよう。 沿道には既に隙間なく人が並んでいた。 人の切れ目がないので せめて背の高い男性がいない区域を探す。


少し待って、先頭が来た。
野口・渋井が風のように通り過ぎていった。
速い。きれいなストライド
コスゲイが2人に食いついていくように通過。
あっという間だった。

その後、しばらくの間 誰も来なかった。 次の選手の姿も見えないのだ。
世界のトップのスピードって 「 圧倒的 」 なんだ!と今さらながら驚いた。すごい。 その地点で最後まで応援。 隣にいた駒沢走友会の方と話しながら、選手が近づいてくるのを待つ。 白いゼッケンの一般の部のランナーが来るようになってからは、興奮気味にずっと声を出し続ける。 赤いランシャツの彼女を見つけた。 慌てて、応援ポスターを上に掲げて、声をかける。 気付いてくれたかな。 注意を払っていたつもりが、4人中2人のゼッケンを見落としてしまった。 応援って難しい。自分が熱くなりすぎてはいけないんだな。きっと。

いろいろなランナーがいた。 折り返しの後なので、ホッとしたような表情で走ってくるランナーを想像していたのだが、辛そうな表情をしている選手も何人もいた。 必死で自分と闘っている姿。 走りすぎていく選手の姿を見送りながら、たくさんのパワーを貰う1日になった。 走る女性の姿は強く美しい。強さの中の美しさ。 私の思いつく言葉では形容することができない 感動的で絶対的な素晴らしさ。